医師と相談しながら、計画的に治療を進めていきます。
虫歯治療／歯周病治療／入れ歯の作製・修理／抜歯／口腔ケア(歯石取り・ブラッシング指導)など。
一番大切なことは、正しい口腔ケアの習慣を行うことです。
日本は世界有数の長寿国です。しかし平均寿命は長くても歯の寿命はそれに追いついていません。
成人の歯の数は、親知らずを含めると全部で32本ですが、厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、40歳代を境に減り始め、60歳代で20本、80歳ではわずか約8本にまで減ってしまいます。
そこで、80歳で20本の歯を保とうという８０２０（ハチ・マル・ニイ・マル）運動が、平成元年に、厚生省（現・厚生労働省）、日本歯科医師会などによって提唱されました。
なぜ、20本かというと、自分の歯が20本あれば、ほとんどの食べ物をかみ砕くことができ、食事をおいしく食べることができるからです。そして、食べる楽しみは生きる意欲にもつながります。
歯が失われてしまう原因の多くは、虫歯や歯周病です。最近では、若い人の歯周病が増え、 20歳代ですでに70％の人がかかっているとも言われています。
言うまでもなく、人の永久歯は抜けてしまったら、もう二度と萌えてきません。歯を少しでも長持ちさせるために、正しい口腔ケアの習慣をしっかり身につけましょう。
口腔ケア
口腔ケアの重要性は近年まであまり認知されておらず、介護認定のアセスメントには口腔衛生の項目すらありません。現代の病院や施設は設備が充実し、非常に便利にはなりましたが、入院患者や入居者の口腔ケアはほとんど行われていないのが現状なのです。口腔ケアを怠ることで、どのような問題が起こるのかご存じでしょうか？
お口の中には細菌がたくさん存在してます。その細菌と食べ物が気管へ入り込むと誤嚥性肺炎を起こす原因となります。口腔ケアを怠ると、増殖した細菌は気管、血管、食道を経路に体内へ侵入してしまいます。気管から肺へ入った場合は誤嚥（ごえん）性肺炎を、血管からの侵入で敗血症を、心臓弁膜への侵入では心内膜炎を引き起こすのです。そして、大半の細菌は胃へと落とし込まれることになります。高齢者の三大死因が「肺炎、心筋梗塞、胃ガン」であることを考えても、口腔ケアは生命にまで関わるものだと言えるのではないでしょうか。
口腔ケアは健康を保つだけでなく、顔同士を近づけて行うことで患者様に安心感を与えます。
適切なケアで心も身体もリフレッシュして頂くためにぜひ訪問歯科をご利用下さい。
効果
- 口腔疾患の予防 →虫歯や歯周病を予防します。
- 誤嚥性肺炎の予防 →口腔内の細菌を減らし誤嚥性肺炎を予防します。
- 摂食嚥下機能維持・改善 →年齢とともに衰える摂食嚥下機能を改善します。
- 脳の活性化 →口と脳は関係が深く、口腔を刺激することにより脳は活性化されます。
- 介護予防効果 →口腔機能の維持・改善は日常生活の動作を活発にし介護負担の軽減に繋がります。
口腔ケア用品の紹介
舌ブラシ
舌苔のある人、口臭のある人、舌機能の悪い人に使用します。
口腔ケアで意外に忘れがちなのは、舌の清掃です。高齢者で多い舌苔は、細菌が繁殖したもので、口臭の原因になったり、ひどい場合は、味が分からなくなったりします。
デントエラック
介護用ハブラシで、毛は柔らかめでヘッドは小さく、柄の部分はやや大きめにできているため、要介護者自身が使用しやすい形状になっています。
歯ブラシ
柄の部分がさらに大きくできているため、脳血管障害などで手指に麻痺があり、握力が弱く細いものがうまくつかめない方にも有効です。
歯ブラシ
棒状のスポンジにハブラシを差し込んで、柄の部分を握りやすくしたものです。
綿棒
主に、口腔粘膜の清掃に使います。上あご、頬粘膜、口腔前庭などに付着している食物残渣や粘着性の痰を除去します。仕上げに微香性の液体をつけ、サッと拭けば清涼感でサッパリします。
歯肉ブラシ
歯肉のマッサージをすることで、歯肉の血行が良くなり歯肉が痩せるのを防ぎます。
クルリーナ
開口度の小さい人の粘性の痰を除去するのに有効。
口角より差し込んで、クルクル回せば、驚くほど良く取れます。
エラックスポンジガーゼ
スポンジガーゼに指を入れて、口腔粘膜の清掃をします。
義歯用ブラシ
義歯の機械的洗浄に使用します。
普通のハブラシより効果的に綺麗にすることができます。
指入れハブラシ
指を入れて、歯や粘膜部分の清掃をします。
ウェットケア
口腔内が乾燥している方にシュッとスプレーします。
デンタルフロス
歯間部の清掃に使います。
歯間ブラシ
歯間の隙間の大きさに合わせてサイズを選んで使ってください。
電動歯ブラシ
手指に麻痺があり自由に歯ブラシをコントロールできない方に有効で、歯にあてるだけで勝手に磨いてくれます。
